全国注目の選挙、名護ってどんな街? 二刀流のあの人もここで汗

沖縄・本土復帰50年

木村司
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 沖縄県名護市の市長選が23日投票日を迎え、深夜には結果が判明する見通しだ。米軍基地問題で取りざたされてきた「辺野古」の地元といえば、わかるだろうか。注目を集める選挙戦だが、そもそも名護って? いちから解説してみた。

 那覇空港那覇市)から北へ車で約1時間半、沖縄自動車道の終点が名護市だ。さらに40分ほど先にある沖縄美ら海水族館(本部町)に行ったことがあれば必ず通っているだろう。

 人口約6万4千人。面積は沖縄本島で最も広く、東海岸から西海岸にまたがる。やんばると呼ばれる北部12市町村の中心都市でもある。オリオンビールの唯一の工場が立地し、プロ野球日本ハムのキャンプ地なので、大リーグ大谷翔平選手もここで汗を流した。絶滅寸前となった在来の豚アグーが戦後に復活を遂げたのも、このまちだ。米軍基地も複数あり、市面積の1割を占める。

 「辺野古」がニュースで取りざたされるようになったのは四半世紀前。本島北部で米兵による少女暴行事件が起き、日米が沖縄の基地負担を減らそうと、普天間飛行場宜野湾市)の返還で合意した。ただ「県内移設」が条件とされ、移設先に浮上したのが名護市東海岸にある辺野古だった。

 那覇から普天間は約10キロ、普天間から辺野古は約40キロ。普天間所属の米軍ヘリが名護で事故を起こすなど、辺野古移設では負担は減らないと名護でも、県全体でも、住民には根強い反対がある。ただ、市長選では、この問題が浮上して以降過去6回のうち、自民党が支援する候補が4勝している。(木村司)