5年前から倍増の韓流コンテンツ 牽引するのはゲーム、注目の分野は

ソウル=神谷毅
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 韓国のドラマや音楽、ゲームといった「韓流コンテンツ」の快進撃が続いている。昨年のコンテンツ輸出額は115億ドル(約1兆3200億円)と、5年前から倍増する見込みだ。動画プラットフォームの普及などデジタル化の波に乗ったことが、強さの背景にあるようだ。

 韓国の政府機関であるコンテンツ振興院の推計によると、2021年のコンテンツ輸出額は前年比6・8%増となる見通し。映画やドラマなどに加え、ゲームの輸出が増えた。世界的に新型コロナウイルス流行による「巣ごもり需要」の増加するなかで人気コンテンツの配信が重なった。

 21年の分野別データはないが、コンテンツ輸出額の6割超を占めるのがゲームだ。20年は前年比8・8%増で、コンテンツ振興院は「21年の輸出額全体の増加もゲームが牽引(けんいん)している」と分析する。

 音楽分野ではBTSやBLACKPINK(ブラックピンク)といったグループが世界的な人気を維持する。ドラマは昨年、「イカゲーム」がネットフリックスで配信され、80カ国以上でランキング1位を記録した。「地獄が呼んでいる」もネットフリックスで初登場世界1位だった。ネットフリックスの非英語プログラムの視聴ランキングトップ10には韓国のコンテンツが常に数本入っている。

 次の有望株とみられるのが、韓国で「ウェブトゥーン」と呼ばれるウェブ漫画だ。主にスマホで縦にスクロールして読んでいく。世界の漫画家が参入して勢いを見せつつある。ウェブ漫画を含む漫画の輸出額は20年、前年比で40%超増えており、勢いは21年も続いたとみられる。

 今後も成長を続けていくには、これまで以上に多様なコンテンツを持続的につくり続けられるかが問われる。韓国の国会立法調査処が昨年末にまとめた報告書は、「ストーリー制作や流通に関わる人材や企業の育成をさらに積極的に進めるべきだ」と訴えた。(ソウル=神谷毅)