派遣前は持ち物を処分 紛争地へ飛び込む看護師 背中押した母の言葉
聞き手・上野創
「こうしなさい」と強制はしない。でもやりたいと言えば全力で応援してくれる。母がいなかったら、今の私はいません。
高校3年で看護師を目指すと言ったら、父は「夜勤のある仕事は結婚後、夫の夕飯を作れなくなる」なんて理由で反対しました。「女も大学に行き、働く時代よ」と言って、学校の情報を調べてくれたのが母でした。
オーストラリアで看護師として働いて、国境なき医師団に参加するだけの英語力を習得できたのも、母が背中を押したから。当時の私は30歳前。子育て中の同世代もいて、大きな挑戦を迷っていたら、「いま行動を起こさないと10年後、20年後も同じよ。まず人生のピークを40歳に設定してみたら?」と。
そんな考え方もあるのかと思…