R―1で一変、俳優でも脚光 芋洗坂係長が見た「一流」の謙虚さ

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小浦雅和
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俳優・小浦一優さん(芋洗坂係長

 お笑いコンビ「テンション」でデビューして33年。ドラマやミュージカルの仕事も増えるなか、芸能界やスポーツ界の大スターの謙虚な振る舞いや姿が目に焼き付いている。今後、味のある喜劇俳優を目指すためには、謙虚さが最も大切だと考えている。

一流こそ謙虚 デビューから33年の思い

 小浦一優さん(54)は40歳だった2008年、ひとり芸の大会「R―1ぐらんぷり」に初出場。「芋洗坂係長」の名前で、肥満体形らしからぬ素早い動きのダンスと替え歌を披露した。決勝ではステージをいっぱいに使ってパフォーマンスを繰り広げた。

 結果は、連覇したなだぎ武さんに次ぐ僅差(きんさ)の準優勝。「優勝しなければ人生は変わらない」と先輩に言われていたが、翌朝から生活が一変した。事務所にはテレビ局からの出演依頼や雑誌の取材の問い合わせなどがひっきりなし。「ファクスの紙が毎日なくなるほどだった」と振り返る。

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 「オーディションを受けても箸にも棒にもかからなかった」という人気のお笑い番組「エンタの神様」からもオファーが来た。「エンタの神様」にはその後、ほぼレギュラーとして出演し、オープニングのネタも任された。すっかりお茶の間の人気者になり、大手企業のCMにもいくつか出演した。

 ダンスのうまさも買われ、人気ゲームシリーズを題材にした舞台「ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー」(2016年)やブロードウェーミュージカルなどからも出演依頼が相次いだ。

 独自の存在感も受け、ドラマや映画の出演依頼も増えた。俳優としては芋洗坂係長ではなく本名で活動し、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」には公家役として出演。ドラマのジャンルを問わず、昨年は仮面ライダーリバイスにも出演を果たした。

 地元でも様々な仕事の依頼があり観光大使を務める北九州市が18年に公開した繁華街のPR動画「Are you happy? コクラナイト」には舞台の本番やライブツアーの合間を縫って帰郷し企画段階から参加した。

 ブレーク前はがらがらだったスケジュールは、3年先まで埋まった。

 仕事は増え、知名度も上がっ…

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