沖縄の介護従事者、濃厚接触でも陰性なら出勤可能に 人手不足を懸念
山崎毅朗
沖縄県は23日、新型コロナウイルスの感染が広がっている高齢者施設や障害者施設の人手不足に対応するため、介護従事者が濃厚接触者になっても、抗原検査で陰性なら待機期間なしに出勤できるようにすると明らかにした。厚生労働省から21日、沖縄県だけに認める通知があったという。
県内では23日時点、計90の高齢者施設と障害者施設で利用者や介護従事者の感染が確認された。入院などが難しく施設内で療養する患者は計242人にのぼるという。
感染者が確認される施設数は増加傾向にあり、県は濃厚接触者とされた介護従事者について、陰性と確認されれば自宅で待機せずに出勤することを認めるよう厚労省に要請していたという。県の糸数公・保健衛生統括監は「職員の感染や濃厚接触により介護ができなくなると、利用者の入浴など日常的なケアの頻度が下がってしまう」としている。
沖縄県の23日の新規感染者数は956人で、6日ぶりに1千人を下回った。人口10万人あたりの新規感染者数は553・49人で全国最多が続いているが、減少傾向にあるという。

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