雨の深夜、横断歩道でしゃがみ込む女性 帰宅中の家具職人は声かけた

坂田達郎
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 雨の深夜、傘もささずに車道の真ん中にいた80代の女性を車で保護したとして、山形県警寒河江署は山形市青田3丁目の会社員、岡崎尭明(たかあき)さん(29)に署長感謝状を贈った。

 昨年12月21日午後11時ごろ、岡崎さんは寒河江市中郷を走行中、横断歩道でしゃがみ込む女性に気づいた。見通しは悪く、事故に遭う危険もある。「大丈夫ですか」。道に迷っているとわかり、車に乗せると女性は「あったかい、あったかい」と声を出した。

 約1時間、車を走らせたが家はわからず、警察に通報。温かいお茶を飲ませて署員の到着を待った。女性は認知症で、家族が駆けつけるまでを見届けた。

 1月11日、勤務する家具製造の朝日相扶(そうふ)製作所(朝日町)を岡崎浩隆署長が訪れ、「気温も下がり、1分1秒を争う状況だった」とたたえた。家具職人の岡崎さんは残業を終えて帰宅中だったといい、「女性の家を見つけようと必死だった。車内では安心してもらおうと話しかけていた」と振り返った。(坂田達郎)