信長ファン必「書」? 復元する小牧山城、石垣支える石に名前いかが

土井良典
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 織田信長が築いた小牧山城(愛知県小牧市)で復元が進む城郭の石垣について、石垣を下支えする「裏込石(うらごめいし)」に希望者が有料で名前やメッセージを入れることができるようになる。復元を進める市が、城に広く愛着を持ってもらおうと企画し、2月11日から希望者を募る。

 裏込石は、石垣の表に見える大きな石ではなく、その下に詰まれたこぶし大から人の頭までの大きさの堆積(たいせき)岩。補強や排水の役割を果たす、「縁の下の力持ちの石」(小牧市の担当者)だ。

 企画の対象になるのは、復元工事で新しく補充する裏込石で、2025年度までの復元工事で年度ごとに使われる約200~300個(5年間で計千個余り)限定。これまでに出土した歴史的価値のある石は文化財を守るため使われない。

 希望者は、石に墨で名前やメッセージ(良識に基づくものであれば文言や字数は自由)を入れる。市民だけでなく、小牧市まで名前やメッセージを書き入れに来ることができる人であれば応募は自由という。

 市の計画では、1個千円から、石の大きさに応じて数千円程度が必要になる。

 希望者の受付場所は、小牧市歴史館と「れきしるこまき」(小牧山城史跡情報館)の2カ所。

 市は、過去の調査で築城当時に書かれたとみられる墨入りの石が見つかったことや、青森県の弘前城などでもよく似た取り組みがあることを踏まえて企画を考えた。

 小牧山城の石垣は、信長が多用した自然石をそのまま積み上げる「野面積み」を残す貴重なもの。市小牧山課の担当者は「書いた字は外からは見えなくなるので結局は自己満足になってしまうかもしれないが、小牧山城や織田信長への思いを長く残す機会。ぜひご応募を」とPRしている。(土井良典)