ロシア中銀が暗号資産の禁止提案 金融リスク理由、野党資金も標的?
ロシアでビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)が禁止される可能性が強まってきた。ロシア中央銀行が20日に発表したリポートで、金融システムを不安定にする恐れがあるなどとして、ロシア国内での取引などの禁止を提案した。今後、法改正を求めていく方針だ。ただ、反政権姿勢の野党などへの資金供給を断つ狙いも指摘されている。
リポートによると、世界の暗号資産の時価総額は昨年12月時点で2兆3千億ドル(約260兆円)だった。ロシア人の利用も増えており、年間の取引額が50億ドルにのぼるという試算もあるという。
しかし、価格変動が激しく、多くの資産を失うリスクがあるほか、リポートは「麻薬取引やテロ組織の資金調達などの違法行為にも頻繁に使われている」との懸念も示している。
また、ロシアは、多くのコン…
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- 【視点】
ウクライナ情勢を受けて、ロシアの通貨ルーブルは24日暴落しましたた。ロシアの中央銀行は売り圧力を弱めるために外貨の購入の一時停止に追い込まれました。仮想通貨の禁止を検討するのも、国家の力が及ばないところで、国家の命脈ともいえる「通貨」を取引
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