ロシアがウクライナに親ロ政権樹立を模索? 英外務省が「情報ある」
ロンドン=金成隆一、モスクワ=喜田尚
国境にロシア軍が集結して緊張が高まるウクライナ情勢をめぐって、英外務省は22日、ロシア政府がウクライナ侵攻を計画すると同時に同国で親ロシア政権の樹立を模索していることを示す情報がある、と発表した。ロシアは「英外務省は挑発行為をやめるべきだ」と強く反発している。
英外務省は、ロシアが樹立を目指す親ロシア政権の指導者として検討されている人物として、ウクライナの前議会議員エウヘン・ムラエフ氏(45)を名指しした。同氏はロシア寄りの報道で知られるウクライナのテレビ局オーナー。同省はほかに「ロシアの情報機関が接触を保っている」相手として、親ロシア路線で2014年の政変で崩壊したウクライナの旧政権幹部ら4人の名前もあげた。うち何人かは「ロシアの攻撃計画に関与している」とも指摘した。
米国でも、複数のメディアが、米情報機関も英国と情報を共有していると伝えた。CNNは、親ロシア政権の樹立計画について「ロシアが長引く戦争(の負担)を抑える方法として検討しているとの情報がある」という情報機関関係者のコメントを伝えた。
ただ、英外務省の発表は、ロ…