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若年性アルツハイマーになった東大教授 妻がつづった「豊かな人生」

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庄司直樹
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 若年性アルツハイマーになった夫と二人三脚で歩んだ人生について、若井克子さん(75)が一冊の本にまとめた。夫の晋(すすむ)さんは昨年冬に亡くなった。病を受け入れる苦悩から、認知症公表後の講演活動、晩年の病床の姿までを、尊敬のまなざしを保ちながら、包み隠さずに描いている。

 晋さんは壬生町の独協医科大で脳神経外科医などを務めたあと、専門を国際地域保健学に変えて1999年に東大教授に就任した。

「自分がアルツハイマーになるはずがない」

 体の異変に気づいたのは、54歳だった2001年ごろ。簡単な漢字が出てこなくなった。なじみの場所にもたどり着けず、ATM(現金自動出入機)でお金を下ろせなくなるなど、次第に日常生活に支障が出てきた。

 当初、「自分がアルツハイマ…

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    岡本峰子
    (朝日新聞仙台総局長=多様性と社会)
    2022年1月24日16時9分 投稿

    【解説】いまや認知症当事者の方が、自らの体験や要望を自分の言葉で伝えることが珍しくなくなりました。その先駆けが、お亡くなりになった若井晋さんでした。 10年ほど前に、晋さん、克子さんにお話をうかがいました。 元脳外科医。その後、国際保健分野