「心のケア」を当たり前に 発信続ける臨床心理士・みたらし加奈さん

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聞き手・田中瞳子
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 インスタグラム投稿には、おしゃれなファッションに身を包む一人の女性の写真が並ぶ。添えられた文章につづられるのは日常生活で傷つき、心に疲れを感じる人たちへのメッセージだ。臨床心理士のみたらし加奈さんは、SNSや著書を通じて「メンタルケア」について発信を続けている。「情報との出会い方は人それぞれ。心のケアをもっと当たり前のことにするために、届け方を模索しています」。みたらしさんに、日々の活動に込めた思いや始めたきっかけについて話を聞いた。

相談の「ハードル」下げるために

 TikTokでは、家で、1人でできるケアの方法などを動画配信しています。ツイッターやインスタグラムでは、無意識のうちに現れているストレスサインを紹介する。髪を抜く、ささくれをむきすぎてしまう、多数の人が亡くなる事件や著名人の自殺といったつらい報道を深追いしてしまう……。こうした行動も、ストレスサインです。当てはまる場合は、専門機関に相談することも促します。

 海外の研究では、精神疾患を抱える人の約半数は14歳までに発症しているというデータもある。だから、特に若い世代に情報を届けたい。手法にこだわりはありません。昨年12月には、心理学をベースにした児童書「テイラー ―声をさがす物語―」(ハガツサブックス)を出版しました。冒険物語という形で、さりげなく心のケアにつながるような問いかけをしています。

 私は、心療内科精神科、カ…

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