島根県が重点措置適用を要請

新型コロナウイルス

清水優志
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 島根県は24日、県内で新型コロナウイルス感染者が急増し保健所業務が逼迫(ひっぱく)しているなどとして、政府に「まん延防止等重点措置」の適用を要請した。範囲は県内全域。島根県が重点措置適用を要請するのは初めて。

 政府は大阪、京都、兵庫の3府県や北海道などと合わせ25日に適用を正式決定する方針で、期間は27日から来月20日までとなる。

 県は24日朝、新型コロナの対策本部会議を開き、適用要請と対策方針を決めた。飲食店などに午後8時までの時短営業と酒類提供の自粛を求めるが、感染防止対策の基準を満たした県の第三者認証店(24日時点で657店舗)は同9時までの営業(酒類提供は8時まで)も可能とする。

 営業時間短縮への協力金は、中小企業では、認証店が酒類を提供せず午後8時まで営業する場合と、非認証店で過去の売上高により1日1店舗あたり3万~10万円。認証店が酒類を提供し、午後9時まで営業する場合は2万5千~7万5千円。大企業への協力金は上限20万円とする。適用から3日後までに開始した店舗を対象に、日数に応じた協力金が支払われる。

 重点措置の対象地域について、県は当初、部分休校を要請した出雲市浜田市など5市町を想定していたが、丸山達也知事は「5市町以外でも保健所の調査や入院時の調整、自宅療養者の健康観察などの業務体制が逼迫しつつあり、県内全体に感染が拡大する恐れがある。活用可能な対策を総動員する」として全市町村への適用を決めた。

 飲食店への時短要請などが措置の軸となることについては、年末から飲食店関連の感染が生じていることを指摘。「家庭の感染が学校や保育所に波及しないよう、根元を断つための措置でもある」として理解を求めた。一方、学校への休校要請は感染状況を踏まえ個別に実施するとして、重点措置に付随した全市町村への要請は行わない方針を示した。

 県は県外からの集客が見込まれるとして、重点措置の期間、県立6施設を休館することも決めた。対象はしまね海洋館アクアス▽三瓶自然館サヒメル▽三瓶小豆原埋没林公園▽宍道湖自然館ゴビウス▽古代出雲歴史博物館▽石見美術館。

     ◇

 島根県と松江市は24日、新たに115人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の新規感染者の発表が100人を超えるのは8日連続。累計の感染者数は3561人となった。

 県は県内の医療機関に入院していた患者1人が23日に死亡したことも発表した。県内での新型コロナ感染患者の死亡は6人目。年代、性別、居住地などは非公表。

 115人は保健所管内別で、出雲31人、松江と浜田が各28人、県央と益田が各13人、雲南2人。

 県は16日以降に発表した計5人が出雲市内の同じ高齢者福祉施設の職員または利用者だとして、県内47例目のクラスター(感染者集団)と認定。松江市は、市内の同一の事務所と個人宅での会食で各5人の感染が判明したとして、それぞれ県内48、49例目のクラスターが発生したと明らかにした。

 中国電力は24日、島根原子力発電所(松江市)に勤務する協力会社員9人の感染を新たに発表した。今年に入り、計15人の感染が確認されている。(清水優志)

重点措置による飲食店などへの要請

【対象】県内全域

【期間】27日から2月20日

【第三者認証店】

○酒を提供する場合、酒提供は午後8時まで、営業は午後9時まで

○酒を提供しない場合、営業は午後8時まで

【非認証店】

○酒の提供を自粛し、営業は午後8時まで

【協力金】1日2.5万~20万円を支給(会社規模や酒提供などにより変わる)

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