中国軍機39機、台湾の防空識別圏に進入 日米の軍事演習に反発か

台北=石田耕一郎
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 台湾国防部(国防省)は23日、中国軍機延べ39機が同日に台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したと発表した。1日当たりでは今年最多で、昨年10月の延べ56機に次ぐ多さだった。日米は22日まで沖縄南方で共同軍事演習をしており、中国が反発を示した可能性もある。

 国防部によると、進入したのは戦闘機「殲16」「殲10」など計5機種。中国は昨年、日米などが台湾支援の動きを示した際などを中心に、延べ約960機を進入させてきた。台湾側は一昨年の9月から進入数を発表しており、1年当たりに換算すると2倍近くに増えたことになる。

 海上自衛隊米海軍によると、日米は今月17~22日、米空母2隻や自衛隊の護衛艦などによる共同軍事演習を行っていた。

 中国軍機のADIZ進入をめぐり、台湾国防部は昨年10月に公表した国防報告書で、台湾世論に圧力をかけ、「戦わずに台湾を奪う」戦略の一環だとする見方を示している。(台北=石田耕一郎)