シカのフンを見分けるロボ、奈良の中学生が開発 国際大会で特別賞

渡辺七海
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 ロボットの競技会「ワールド・ロボット・オリンピアード」(WRO)の国際大会で、奈良教育大学付属中学校科学部の3人が、日本勢初の「LE Creativity Award」(レゴエデュケーション賞)を受賞した。シカのフンだけを見分けて拾うロボットの独創性が評価された。

 2年の杉田光優さん、酒田悟充さん、市千輝さんでつくるチーム「Deer Japan ―Memories―」は、あるテーマに対する解決策をロボットを開発して提示する「オープンカテゴリー」にエントリーした。

 「シカのフンをバイオマス発電に活用する」というアイデアのもとにブロック玩具「レゴ」を使い、フン拾いロボットを開発、プレゼンテーションをした。

 3人は日本の決勝大会で最優秀賞に選ばれ、同じロボットを昨年11月18日から4日間にわたりオンラインで開催された国際大会に出展した。大会では、特別賞にあたるレゴエデュケーション賞を受賞した。

 酒田さんは「(英語での)プレゼンはうまく行きましたが、プログラムコードの説明を求められたのが聞き取れませんでした」。同賞の受賞は、順位発表の後に告げられた。審査員からの講評では称賛の声が上がったが、「英語だったので受賞したのか最初理解できなくて…」と杉田さんは苦笑い。

 それぞれ反省する3人だが、さらに他の2年生の6人とともに別のロボットを開発し、レゴで作ったロボットの能力などを競う「ファースト・レゴ・リーグ(FLL)」の全国大会出場も決まっている。

 「輸送」というテーマに対し、玄関の出入りから在宅かを把握し、運送会社に伝えることで再配達をスムーズにするロボットを開発した。フン拾いのロボットに使われた画像認識プログラムも、住人の顔を認識するのに生かしている。

 2月20日に東京で開かれる予定だった全国大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン開催になった。「WROでは英語の質疑応答でこてんぱんにされた。FLLは堂々と自信をもって答えたい」と、市さんの気合は十分だ。(渡辺七海)