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心身ケアは助産師に任せて 人生設計を前倒しして起業した理由は

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富岡万葉
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 人を助ける仕事がしたいと助産師になった。産婦人科に勤めたものの、病院の中でできるケアには限界を感じた。そこで、活動の場を広げるために立ち上げたのが、助産師と企業や地域をつなぐ「With Midwife」社だった。病院勤務を続けながら会社経営をする岸畑聖月(みづき)さんに思いを聞いた。

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 描いていた人生設計は、助産師として病院に10年勤めてから起業すること。経験を積み、資金を蓄えてからと考えていた。でも、「7年も待つ必要ある?」。27歳で助産師が心身の相談にのる会社を立ち上げた。

 大学院で高度実践助産学を学んだ後、産婦人科で助産師の仕事に就いた。関西で有数の実績と診療体制を備えた病院だが、つらい現実も目に入った。中絶や産後うつが引き金の自死、生まれたばかりの子を亡くした母親。苦しむ人や家族を誰がケアするんだろう。いつもそう思った。

 助産師は出産に立ち会う仕事と思われがちだが、それだけではない。看護師資格を併せ持ち、性教育から更年期まで、人生のあらゆる場面でサポートする知識を持っている。

 力を、社会でもっと生かしたい。

 学生時代にウェディング業界での起業経験があったことも後押しし、「With Midwife(ウィズ・ミッドワイフ)」社を2019年に設立した。ミッドワイフは助産師の意味。今は、26社の「顧問助産師」として従業員の相談に応じている。妊娠、出産、育児から職場や家庭の人間関係まで。相談者の3割は男性だ。「ワンストップで継続的に支援して、こちらから声をかけることもできる」と意義を話す。

 14歳で婦人科系の病気を発…

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