外堀の威容再び 国宝松本城の復元イメージ図、市が公開

羽場正浩
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 【長野】国宝松本城の南側と西側に存在した外堀の復元を目指す松本市は、復元後の南・西外堀の姿と、隣接して進む道路改良の将来イメージ図を作製した。いまは工事の重機が動き回ったり、さら地が広がったりして殺風景だが、いずれは人通りでにぎわいそうだ。

 松本市が進める南・西外堀の復元は、大正末期から昭和初期に埋め立てられ、宅地として利用されてきた約9300平方メートルを堀に戻す事業。2013年度から用地買収を始めたが、その後、用地の一部から基準値を超える自然由来の鉛などが検出されたため、いったんは掘削しない「平面整備」に切り替えた。

 19年の土壌汚染対策法の改正により、一定の条件を満たす汚染土壌を盛り土などに利用することが可能になったことから、再び水をたたえた堀の復元へ方法を検討している。市は22年度末の用地買収終了、27年度の復元完成を目指す。

 復元する南外堀に面する都市計画道路の内環状北線(外堀大通り)は、延長280メートル、幅31メートルを約30億円で整備する。22年度末までに2車線分を整備し、南外堀に接する部分は市民や観光客でにぎわう広場として活用する計画だ。(羽場正浩)