「領土」失い衰退してもなお 潜伏続けるIS、刑務所襲撃が示す脅威
イスタンブール=高野裕介
かつて中東のイラクとシリアにまたがる「国家」を樹立した過激派組織「イスラム国」(IS)が20日、シリア北東部で構成員らが収容された刑務所を襲撃した。仲間を脱獄させるために大規模な攻撃を仕掛け、拠点を失い衰退しながらも潜伏を続けるISの脅威を改めて知らしめた。
「大規模で組織的な攻撃」
「襲撃は200人以上のテロリストが参加し、半年前から準備されていた」
内戦が続くシリア北東部一帯を実効支配し、刑務所を管理する少数民族クルド人主体の武装組織「シリア民主軍」(SDF)は声明を出し、用意周到な動きであったことを示した。
襲撃が起きたのは20日夜…