研究不正の霊長類研元教授に懲戒解雇相当の処分、京大

野中良祐
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 京都大は25日、研究不正があったと認定した正高信男・霊長類研究所元教授(67)を、懲戒解雇相当の処分にしたと発表した。正高元教授は2020年3月に退職している。京大は不正調査のため退職金の支給を停止しており、今回の処分決定で不支給となる。

 京大は昨年10月、正高元教授が単独の著者として14年から19年に発表した論文4本で、実際に実験をしておらず、故意の捏造(ねつぞう)があったと認定した。京大によると、正高元教授は不正調査に応じず、今回の処分を決める手続きでも連絡が全くとれなかったとしている。

 正高元教授は認知心理学が専門で、サルやヒトなどのコミュニケーションを研究。ベストセラーとなった「ケータイを持ったサル」(03年、中公新書)など多数の著作がある。20年3月末で京大を定年退職した。野中良祐