昨年のスーパー販売額、過去10年で最高 百貨店はコロナ前に届かず

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佐藤英彬 山下裕志
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 日本チェーンストア協会が25日発表した昨年のスーパーの売上高は、前年比2・3%増の13兆2134億円と過去10年で最高となった。一方で、日本百貨店協会がまとめた全国の売上高は前年より増えたものの、コロナ禍前の2019年比で約80%の水準。家庭で過ごす「巣ごもり需要」の広がりで、同じ小売業の中でも明暗が分かれている。

 スーパーは感染拡大が始まった20年も前年比0・9%増で、2年連続で伸びた。品目別にみると、全体の約7割を占める食料品が同1・9%増。チェーンストア協会によると、オミクロン株の拡大に伴い、今年に入ってからも自宅で食事する内食の需要が手堅いという。ほかの品目は住関連が同2・9%増、衣料品が同1・9%減だった。

 百貨店は20年に大きく落ちこみ、45年ぶりの低水準となっていた。21年は5・8%増の4兆4182億円だったが、19年と比べると21・5%も低い。21年は富裕層を中心に高額消費が旺盛で、商品別にみると、美術・宝飾・貴金属が前年比25・7%増と大きく伸びた。4・7%増の食料品は売上高に占める比率が約3割にとどまる。巣ごもり消費の恩恵は限定的だった。

 二つの業態の売上高を時期別…

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