高松塚古墳の木棺、CGで復元 黒漆に飾金具で「洗練」

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清水謙司
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 「飛鳥美人」などの国宝壁画で知られる奈良県明日香村高松塚古墳特別史跡、7世紀末~8世紀初め)の木棺がコンピューターグラフィックス(CG)画像で復元された。県立橿原(かしはら)考古学研究所(橿考研)と奈良文化財研究所(奈文研)が25日、発表した。3月で壁画発見から50年を迎えるのも機に、両研究所が出土品を再検討した結果だという。

 高松塚古墳は円墳で、極彩色の壁画が描かれた石室の中央部にスギ板でできた木棺が配置されていたとされる。被葬者は特定されていない。これまでの研究で、木棺は底板の長さが約199・5センチ、幅約58センチ。表面は黒漆で覆われ、内面は水銀朱が塗られていたことが判明している。

 1972年の壁画発見の際、海獣葡萄(ぶどう)鏡など副葬品とともに木棺の破片やその飾金具(かざりかなぐ)も見つかっていた。飾金具は金銅製と銅製の計15点で、金銅製の透彫金具と六花形(ろっかがた)金具は外面についていたとされる。両研究所は今回、科学的な再調査・分析で、飾金具の使われ方などを具体的に裏付けたという。

 橿考研は、金具の装着痕跡が…

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    今井邦彦
    (朝日新聞記者=歴史、考古学)
    2022年1月27日12時57分 投稿

    【解説】今年、極彩色壁画の発見から50年を迎える奈良県明日香村の高松塚古墳。その木棺が、実物のレプリカではなく、CGで復元されたというのが現代的。後で新しい事実が分かった場合に修正しやすく、ネットでも公開可能です。646年に「大化の改新」の一環とし