昨年の薄型テレビ出荷台数、画面サイズで明暗 50型以上は10%増

伊沢健司、鈴木康朗
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 主な家電製品の2021年の出荷実績が25日までに出そろった。コロナ禍による巣ごもり消費の影響で、出荷額が20年に伸び、21年に反動減となった品目が目立つ。一方で、洗濯機は前年比2・8%増の3933億円と、73年の集計開始以降で過去最高を記録した。

 洗濯機は、洗剤の自動投入やスマホによる遠隔操作機能を備えたタイプが人気。家庭内での衛生意識の高まりからか、掃除機も前年比0・8%増に。コードレス化や軽量化が進んだスティック型がよく売れた。

 日本電機工業会によると、洗濯機などを含む白物家電の国内出荷は前年比0・6%減の2兆5215億円。夏の天候不順が響き、6年ぶりの前年割れだった。出荷額全体の3割を占めるエアコンが同5・2%減と売れ行きが鈍かった。

 20年によく売れた調理家電は反動減もあり、ホットプレートが前年と比べて13・1%減った。冷蔵庫は同0・9%減だったが、「まとめ買い」の需要の広がりからか、大容量のタイプが人気だった。

 電子情報技術産業協会によると、薄型テレビの出荷は前年比0・7%減の538万台。前年は10%以上の伸びで、その反動減が現れた。画面の大きさ別だと、49型以下が前年割れの一方で、50型以上は10・4%増。4K対応テレビは0・3%増の306万台、きめ細かい画質が売りの有機ELテレビは40・6%増の63万台だった。家電量販店の担当者は「コロナ下でネット配信の映像を見る機会が増え、高くてもよいテレビを買う人が増えた」と話す。

 パソコンの国内出荷は前年比15・2%減の886万台。小中学生に1人1台のPCなどを配備する「GIGAスクール構想」や在宅勤務の広がりで、前年の20年はノートPCが大きく伸びていた。(伊沢健司、鈴木康朗)