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肉屋の娘からワクチンの立役者に カリコ氏が語るmRNA医薬の未来

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野口憲太
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 新型コロナウイルスワクチンの開発に貢献した独ビオンテック社のカタリン・カリコ上級副社長と米ペンシルベニア大のドリュー・ワイスマン教授の2氏が、今年の日本国際賞に選ばれた。

 25日に受賞会見と合同インタビューがオンラインで開かれた。両氏は、mRNAワクチンの技術の今後の応用について、インフルエンザなどに対しても応用できるユニバーサル(普遍的)ワクチンの開発をめざしていると話した。カリコ氏は、女性研究者が活躍することへの期待も語った。

 主なやりとりは以下の通り。(敬称略)

「スタート地点は関係ない」 次の世代へエール

 Q 受賞の感想は?

 カリコ 長年の共同研究者であるワイスマン博士とともに受賞でき、大変光栄です。

 ハンガリーの小さな町から始まった私の長い旅を振り返ると、肉屋の娘だった私は、家族の支えと熱心な先生のおかげで成長し、大学で勉強を続け、科学者になることができました。

 偶然の出会いから(ワイスマン氏との)共同研究につながり、10年以上にわたる研究の結果、非常に効果的で安全な新型コロナウイルスのmRNAワクチンの開発に貢献できました。さらに、がんや心臓病肝臓病に苦しむ患者さんを治療するための治療法の可能性を切り開くことができたのです。

 私の旅は、スタート地点がどこであろうと関係ないことを証明しています。

 心を込め、あきらめなければ、多くのことを成し遂げられる。この受賞が、未来の世代にインスピレーションを与え、彼らもまた科学者になりたいと思うようになればと願っています。

 また、私を例として、女性科学者が励まされ、先導的な役割をはたそうと奮闘してもらいたいと願っています。

mRNAに秘められた大きな可能性

 ワイスマン 自分のした仕事…

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