春の公立高校入試 出題範囲の縮小 奈良県教委

渡辺元史
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 3月に実施される公立高校入試の一般選抜について奈良県教育委員会は25日、数学、理科、社会の3教科で出題範囲を縮小すると発表した。オミクロン株の感染拡大による学級閉鎖などの影響で、入試直前の復習の時間が取れなくなる恐れがあるためという。

 縮小は単元ごとに行う。数学は「三平方の定理」など2単元。理科は「自然と人間」など2単元。社会は公民的分野の一部。縮小範囲は、学校を通じて受験生に知らせる。2月18日の特色選抜でも数学で同じ範囲を縮小する。入試日程や出題量は変更しない。

 また、感染の急拡大を受けて高校入試のガイドラインを近く改定することも明らかにした。現在のガイドラインは、新型コロナウイルスの陽性者や濃厚接触者で検査結果待ちの人は、高校が定める任意の試験日に口頭による追試を受けられると定めている。

 一方、県教委は24日時点で県内の公立中学校計29校で学級や学校閉鎖が起きていると発表した。吉田育弘教育長は感染拡大で保健所が逼迫(ひっぱく)し、検査結果が出るまでにより時間がかかる可能性を指摘し、「結果を待つ間に試験日を迎えれば、学級ごと追試になるかもしれない。準備してきた受験生にとって理不尽だ」と述べた。

 県教委は受験機会を均等に確保するため、校内感染の関連が疑われる事例に限り、濃厚接触者や自宅待機者で、検査結果待ちや陰性の受験生を対象に中学校などで本試験を受けられるようにする。また、受験生に人との距離を空けることやマスク着用の徹底を改めて求めるという。

 吉田教育長は「受験生や保護者の不安を解消するのが我々の仕事。持てる力を入試で最大限発揮して欲しい」と話した。(渡辺元史)