中国の習近平国家主席と国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が25日、北京の釣魚台国賓館で会談した。中国国営新華社通信によると、習氏は「中国が北京冬季五輪を開催することは、中国人民のみならず国際社会の支持も得ている」とし、米英などの外交ボイコットの動きを牽制(けんせい)した。
習氏は、「北京冬季五輪は新型コロナウイルスの拡大以降、初めて予定通りに開催される世界総合スポーツ大会だ」と、コロナ対応の徹底ぶりをアピール。そのうえで、選手や関係者の健康を守ることに自信を示した。
【特集】冬季オリンピックのカタチ -「持続可能性」を巡る旅-
北京オリンピックのアルペンスキー会場となる「国家アルペンスキーセンター」。しかし、コースの一部は自然保護区に属していた。中国政府の解決策は?「持続可能な五輪」は実現できるのか?
22日に北京入りしたというバッハ氏は、「冬季五輪に初めて代表団を派遣した国もあり、北京五輪は幅広い支持を十分に得ている。国際社会もスポーツの政治化には反対している」などと述べた。
バッハ氏は昨年11月と12月、中国共産党の元高官から性的関係を強要されたと告発した著名なプロテニス選手の彭帥(ポンショワイ)さんとオンラインで会談。北京で直接会う約束をしたと明かしている。(北京=冨名腰隆)
【視点】習近平氏が外国人と対面で会うのは久しぶりです。人民日報が掲載した会談写真は、二人がともにしっかりとマスクをし、少し間隔をあけて並んで立つ姿のものでした。当然ですが、コロナ対策をかなり気にしているのでしょう。 習氏は2020年1月のミャンマ

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