横綱と戦えない大関へ 「責任」背負い込まないで、もっと気楽に

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松本龍三郎
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 大関正代は、またも横綱との一番が組まれなかった。23日にあった初場所千秋楽の結び。照ノ富士の相手は、大関昇進を確実にした関脇御嶽海だった。

 正代は、その前の一番で前頭5枚目と対戦。もう一人の大関・貴景勝が序盤で休場し、本来なら横綱との結びを務めるはず。だが、昨年の九州場所に続き、照ノ富士との対戦がないまま場所を終えた。

 最後に優勝争いに絡んだのは、もう1年前。大関昇進後の8場所で2桁勝利は1度だけ。星が伸びないから大関や横綱との対決は消滅し、終盤まで勝ち越しに四苦八苦する。見慣れた光景になってしまった。

 今場所は13日目に負け越しが決まり、来場所を3度目のカド番で迎える。場所中のオンライン取材で、苦しい胸の内を明かした。

 「体調が悪いとか、けがをしているとかではないんで。負けが込んだときの気持ちが、ちょっと悪い方向にいっているのか、どうなのかな。ちょっと僕の中でも、ちょっとよく分かっていないところですね」

 元気のない相撲以上に、土俵外で見せる暗くて不安そうな表情が心配だ。

 かつては「弱気」や「ネガテ…

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