車いすでカーチェイス!障害者が参加した映画完成 上映劇場を募集中

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伊藤繭莉
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 車いすでカーチェイスし、右半身まひでも敵から攻撃を受ける――。千葉県船橋市を舞台にした、障害者と健常者の垣根を越えたアクション映画が完成した。コロナ禍で家にこもりがちな障害者も制作に参加した。制作に関わった障害者だけでなく、映画をみた人の励みにもなって欲しいとの願いが込められている。(伊藤繭莉)

 映画のタイトルは「ファースト・ミッション」。船橋市出身のアクション俳優、ハヤテさん(41)が企画し、脚本や監督、主演も務めた。けがを負った船橋のヒーローに代わり、妹が船橋を守るため、初めての任務に向かうというストーリー。敵はテロ組織「コロナ」。戦いにはある秘密が隠されている。

 撮影も地元船橋市で実施したが、見どころは映画の大半を占めるアクションシーン。誰が障害者なのか、わかりにくい仕掛けをした。健常者が障害者役をしていたり、片足に障害があっても演出で障害がわかりにくくしたりしている。

映画の主題歌に入れた「可能性は無限大」

 半身まひを持つ障害者役の演技をリアルに見せるため、障害者がプロの俳優に助言した。興奮する演技では、まひがある肩が上がり、ひじや指が縮こまる体の動きを教えた。

 ハヤテさんが、コロナ禍の世の中に「アクションで元気を届けたい」と映画を構想していた時、脳卒中患者らによるイベント「脳卒中フェスティバル(脳フェス)」実行委代表の小林純也さん(39)から「コロナ禍で障害者が家にこもりがちになっている」と聞いた。筋力が落ちて骨折したり、病気になったりする人が少なくないという。

 障害者にも映画に関わってもらおうと、脳フェスとの共同で制作することにした。映画やドラマなど第一線で活躍するような、プロのスタッフが参加した。

 映画の主題歌は、脳卒中経験者と健常者が交ざったパフォーマンスユニット「STROKERS(ストローカーズ)」とハヤテさんが作詞作曲した。歌詞に入れた「可能性は無限大」という言葉を、映画で体現した。小林さんは「障害者がアクション映画を作るなんて聞いたことがない。みんな、めちゃくちゃ楽しんで作った」と笑う。

 制作費は、ネットで資金を集める「クラウドファンディング」で集めた。俳優やスタッフのギャラはゼロ。映画は昨秋完成したが、映画の配給先が決まっておらず、上映する劇場を募集中だ。ハヤテさんは「馬鹿やっているな、と誰もが思えるようなコメディー作品。みんなを元気にしたい」と語る。

完成した映画をみて、私は強くなれた気がした

 出演者だけでなく、裏方のス…

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