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オミクロン特化のワクチン、臨床試験を開始 米ファイザーなど

ワシントン=合田禄
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 新型コロナウイルスのワクチンについて、米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックは25日、オミクロン株に特化した新たなワクチンの臨床試験を始めると発表した。すでに開発したワクチンを3回接種することで、重症化を防ぐ高い効果があるというデータが出ているが、予防効果が時間とともに弱くなる場合に備えて開発を急ぐという。

 臨床試験には最大1420人が参加する。3回目の接種として、これまでのワクチンとオミクロン株に特化したワクチンをそれぞれ打って効果を比べるグループのほか、接種回数などの条件を変えた他の2グループに分けて調べる。

 ビオンテックのウール・シャヒン最高経営責任者(CEO)は「ウイルスへの警戒を怠らないように、高い予防効果を保つための新たな手段を突き止める必要がある。今回のように、変異株に特化したワクチンを試験したり、開発したりすることは不可欠だ」とする声明を出した。

 2社は今年、40億回分の新型コロナのワクチンを製造すると明らかにしているが、新たなワクチンが必要になった場合でも、この製造数は変更しない予定だという。(ワシントン=合田禄)

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