御嶽海が大関昇進「相撲道に邁進する」 長野出身者では227年ぶり

[PR]

 日本相撲協会は26日、エディオンアリーナ大阪で開催予定の大相撲春場所(3月13日初日)の番付編成会議と臨時理事会を東京・国技館で開き、初場所で3度目の優勝を果たした関脇御嶽海(29)=本名・大道久司、長野県出身、出羽海部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。

 新大関の誕生は2020年秋場所後の正代以来で、21年春場所後には照ノ富士が大関に返り咲いた。長野出身力士では、「史上最強」とうたわれる江戸時代の雷電が1795年に昇進して以来、227年ぶりだ。

 御嶽海は東京都墨田区の出羽海部屋で、師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)らと協会の使者を迎えた。正式に大関推挙を伝えられると、「大関の地位を汚さぬよう、感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし、相撲道に邁進(まいしん)して参ります」と口上を述べた。

 東の関脇で昨年秋場所は9勝6敗、九州場所は11勝4敗。初場所を13勝2敗で制し、大関昇進の目安とされる「直近3場所を三役で33勝」を満たした。

 東洋大でアマチュア横綱などのタイトルを獲得した御嶽海は2015年春場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。所要4場所で幕内に昇進すると18年名古屋場所で初優勝し、19年秋場所でも優勝。だが成績が安定せず、昭和以降に昇進した新大関としては4番目に長い28場所を三役で過ごした。

 伝達式後の会見。御嶽海は最初の質問で「大関にうかがいます」と言われると、にこっと笑った。「ほっとしている。大関と言われて、自分の中で不思議だと思う」

 初めてプロの土俵に立ってから、目標だった大関昇進まで約7年かかった。

 これまでの日々を「長かった。大関候補とずっと言われてきて、色々な方に先を越されて。すごく悔しい思いもしたし、大関になるって言いながらも、言っているだけじゃだめだと実感した」と振り返った。「この7年、色々、試行錯誤しながら(大関の地位を)つかんだというのは、うれしい」と言った。

 3月の春場所は「1横綱3大関」時代になる。「その中でも一番目立って、まだ一つ上の番付もあるし、そこを目指してがんばりたい」と言葉に力を込めた。