巨大古墳を海外から眺めると… 世界遺産シンポ、羽曳野で

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編集委員・中村俊介
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 円と台形が結合した独特のフォルム。前方後円墳の、あの不思議な形は、海外にも類例があるのだろうか。世界から日本の古墳文化を見つめ直すシンポジウムが昨年暮れ、ユネスコ世界遺産百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」のおひざ元、大阪府羽曳野市で開かれた。

 3世紀から7世紀にかけて全国に築かれた古墳の数は、実に16万基ともいう。世界文化遺産に登録された誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(伝応神天皇陵)や大山(だいせん)古墳(伝仁徳天皇陵)など巨大な前方後円墳から、つい見過ごしてしまいがちな小さな円墳や方墳まで形も規模も様々だが、実は驚くほど画一的な規則性がある。古墳自体が被葬者の勢力の強弱や社会的地位を表すといわれるゆえんだ。

 世界遺産登録の際も、見栄えのみならず古代社会の構造を目に見える形でいまに伝える、と評価された。では、そんな例は海外にもあるのだろうか。

 「大きな墳丘を持つ墓の意義…

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