あの日のこと「美談にしすぎ」と笑うけど… 福士さんへのありがとう

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こばゆりの今日も走快!

 福士加代子さん(39)=ワコール=が、30日の大阪ハーフマラソンを最後に引退します。2004年のアテネから4大会連続で五輪に出場した、7学年上の大先輩について、語らせてください。

 16日にあった全国都道府県対抗駅伝で、私はテレビの解説を務めました。福士さんは故郷青森のアンカーとして、ワコールが拠点を置く、慣れ親しんだ京都を走りました。

 現役最後の駅伝です。本人は3人に抜かれてのゴールでしたが、同じワコールの後輩、安藤友香(ゆか)選手が京都チームのアンカーとして優勝のゴールテープを切ったり、9区間中2区間で区間新記録が出たりと、若い選手たちの当日の走りは「後は任せとけ」という力強いものでした。

 福士さんからのたすきはつながったと思います。

 実はこの日の朝、私から「福士さんのラストランに携われて幸せです。心から応援しております」とメールを送ったのです。

 そうすると、「唇乾かないように水分いっぱいとってねー!おしゃべりファイトー」と返信がありました。「頑張るべ」などではなく、私への気遣いだったことが福士さんらしく、すばらしいなと感じました。

 ゴール地点のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)では、福士さんが青森チームの中学生の女の子と友だちのように話しているところを見かけました。

 誰とも壁を作らない。私もそうでありたいな、と思わせてくれる方です。

 高校生だった06年ごろに、福士さんと初めて会ったのも西京極のサブトラックでした。ふだん練習していた兵庫ではなく、その日はたまたま京都で調整することになったのです。

 300メートルを何本か走っ…

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