ミャンマーで100万人が失業 生活苦で体を売る女性も 政変1年

ミャンマーはいま

ヤンゴン=福山亜希
[PR]

 ミャンマー国軍がクーデターで権力を握ってから、2月1日で1年になる。国軍による弾圧の犠牲者は1500人に迫り、経済の混乱に拍車がかかる。家族を養うため、体を売ってしのぐ女性も増えている。

 ヤンゴン中心部から北へ車で約20分の幹線道路に、日傘を差した民族服の女性たちが等間隔に並ぶ。たまに車が近づいて価格交渉し、宿に向かう。支援団体によると、クーデター前に1~2人だった通りの女性は、多い日で30人ほどに増えたという。

 店舗での売春も少なくない。中部マグウェー出身の女性(24)が先月21日、朝日新聞の取材に応じた。ヤンゴンの縫製工場に勤めていたが、クーデターに伴う混乱で解雇された。故郷の家族を養うため、カラオケ店でユヤと名乗って働く。

 店では酒をつぐのが仕事だが、客の誘いでホテルにも行く。1回あたり3万~5万チャット(約2千~3200円)。「お金がないばかりに……。好きでもない相手だと思うと、みじめさがこみ上げる」と語った。

 ヤンゴンの工業団地では、多くの工場が操業を止めたままだ。世界銀行によると、2020年10月~21年9月の国内総生産(GDP)は前年から18%減り、この期間中に100万人が職を失ったという。(ヤンゴン=福山亜希)