ロシアの侵攻あれば原発被害も 駐日ウクライナ大使、日本に支援訴え

佐藤達弥
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 ロシアとの緊張が高まるウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が26日、日本外国特派員協会で記者会見した。ロシアの侵攻があれば原発にも被害が及びかねないと強調。平和的解決に向けた日本の支援も訴えた。

 コルスンスキー氏によると、ウクライナには15基の原子炉と石油・ガスのパイプラインがある。ロシアがウクライナとの国境にミサイルを配備しているとの情報もあるという。

 同氏は「ミサイルや航空機で攻撃されれば、誰が原発に責任をもつのか」と危機感を表明。1986年に今のウクライナで起きたチェルノブイリ原発事故や、2011年の福島第一原発事故に触れ、「(原発などの)インフラが全て破壊されれば、ウクライナはなくなってしまう」と訴えた。

 「領土を守るために国民の大多数は戦う準備ができているが、平和的解決を望む」とし、軍事的対立を避けるための主要7カ国(G7)の外交努力に日本が積極的に関わるよう求めた。岸田文雄首相についても触れ、「彼は(ロシアのクリミア併合をめぐり)日本がロシアに制裁を科したときの外相だ。彼は状況をわかっているはずだ」と期待感を示した。(佐藤達弥)