カンボジア首相、ミャンマー軍トップと会談 情勢打開へ譲歩求めたか

ミャンマーはいま

ハノイ=宋光祐、ヤンゴン=福山亜希
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 カンボジアのフン・セン首相は26日、ミャンマー国軍のミンアウンフライン最高司令官と会談した。カンボジアは東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国として、今月中旬の外相会議にミャンマー国軍の外相を招く意向だったが、一部の加盟国が反発。会議の延期を余儀なくされた。情勢を打開するため、フン・セン氏はミャンマー国軍側に譲歩を求めた。

 両者の会談は7日にミャンマーの首都ネピドーで対面で実施されて以来、今月2回目。この日はオンライン方式で実施された。

 カンボジア政府によると、フン・セン氏はミンアウンフライン氏に対して、ASEANとミャンマー国軍が昨年4月に交わした「暴力の即時停止」など5項目の合意事項の履行をあらためて求めた。ミャンマー側はASEAN特使の早期受け入れに向けて協力するとしている。

 フン・セン氏は当初、今年のASEAN議長国の首脳として、関連会議へのミャンマーの復帰に積極的だった。しかし、フン・セン氏のミャンマー訪問後も、拘束中のアウンサンスーチー氏に有罪判決が出るなど状況は改善していない。

 インドネシアマレーシアシンガポールは合意の履行に大きな進展がない限り、ASEANがミャンマー側に譲歩すべきではないとの立場で、国軍寄りのフン・セン氏の姿勢は加盟国の反発を招いた。18、19日にカンボジアで予定されていた年初のASEAN外相会議は直前になって延期が決まり、新たな日程が決められないままになっている。(ハノイ=宋光祐、ヤンゴン=福山亜希)