名証、経営陣処分を検討 元社員の資金着服問題「ご迷惑おかけした」

内藤尚志
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 名古屋証券取引所の元社員が在職中に上場企業の勉強会資金を着服していた問題で、名証の竹田正樹社長は26日、自身も含む経営陣の処分を検討する考えを明らかにした。着服は10年以上続いて約3千万円が不正に使われたとみられる。監督責任や名証の信用を落とした責任があったと認めた。警察の捜査などが終わったあとで、処分について取締役会にはかるという。

 竹田社長は記者会見の冒頭で「多大なご迷惑をおかけした」として謝罪した。

 この勉強会は、東海地区の上場企業の株主総会運営担当者らでつくる「名古屋株式事務研究会」。名証によると、元社員は2008年ごろから昨春に退職するまで、事務局担当として集めた資金を不正に引き出していた。「生活費に使った」として着服を認め、全額を返す意向を示しているという。

 元社員の後任が昨年10月に気づいて不正が発覚。名証は上場企業に速やかな情報公開を求める立場だが、この不正は今月20日に自社サイトに掲載するまで公表してこなかった。竹田社長は「公表が非常に遅れたという意識は持っていない」と語った。内藤尚志