国会議員に月100万円支給される文書通信交通滞在費(文通費)の見直しをめぐる与野党協議が始まらない。自民党は1月中にも開始する意向を示していたが、国会で審議中の新年度予算案の関連資料に多数の誤りがあることが判明した余波で、協議の環境が整いそうにない。
「具体的な話も出ていない。できるだけ早くということだ」。自民の高木毅国会対策委員長は26日、公明党幹部との会談後、記者団に協議の見通しについて、そう述べるにとどめた。18日に立憲民主党の馬淵澄夫国対委員長と会談した後には、「予算の審議が少し落ち着いたらだ。1月という感じがある」と述べていたが、後退した形だ。
背景にあるのは、予算案をめ…