「新しい資本主義」具体論語らぬ首相 官僚は「これまでの焼き直し」

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磯部佳孝
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 岸田文雄首相ら全閣僚が出席する衆院予算委員会の基本的質疑が26日、終わった。3日間続いた質疑では、首相の看板政策「新しい資本主義」とは何かをめぐり多くの時間が費やされた。だが、首相は総論的に盛り込んだ施政方針演説と変わらぬ答弁に終始した。論戦を仕掛けた野党からは「具体策がない」とあきれた声があがっている。

 3日間で与野党のべ34人が質問に立ち、このうち12人が「新しい資本主義」を取り上げた。首相が施政方針演説で「経済再生の要」と位置づけただけに、野党議員が再三再四にわたり、政策の中身をただした。

 「これまでの経済政策のどこがどう変わっていくのか。理念的ではなく、具体的にぜひ教えて欲しい」

 26日、立憲民主党の源馬謙太郎氏に問われた首相は「デジタル」「気候変動」「格差」「経済安全保障」「人への投資」などの言葉を次々と挙げ、「成長と分配の好循環」とこれまでと同じ基本的な考えを繰り返した。

 首相が列挙するように「新しい資本主義」の説明には重要政策が網羅的に含まれ、漠然としている。自民党の閣僚経験者ですら「何がやりたいかわからない」と漏らす。参院選に向けて政権との対立軸を示したい野党は、具体像を引き出そうと質問を重ねるが、首相答弁からはなかなか見えてこない。

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    曽我豪
    (朝日新聞編集委員=政党政治、教育改革)
    2022年1月27日13時45分 投稿

    【視点】「検討」乱発を含め、だんだん、岸田流のワンパターンがバレてきたような。 今のところ、野党の混迷で目立ってないだけで、そろそろ、実績を残す方に全力を傾注しないと参院選はそう簡単ではないのではなかろうか。