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感染拡大に大雪が追い打ち…血液不足の北海道 献血への協力呼びかけ

中野龍三
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 北海道内で続く大雪が献血にも影響を与えている。交通障害で献血バスの運行中止や献血する人が減るなどし、輸血用血液製剤の在庫が不足。新型コロナの感染拡大も重なり、適正在庫を下回る状況が続いている。輸血医療を維持するため、道赤十字血液センターは献血への積極的な協力を呼びかけている。

 同センターによると、今月12日に道内で起きた暴風雪で、献血バスの運行が中止になったほか、積雪で駐車場が使えず事業所での献血がキャンセルになるなどした。その後も交通障害で献血バスが渋滞で遅れたり、車で献血ルームに来所する人が減ったりする影響が出ているという。

 一方で今月に入り、手術などで使う医療機関での輸血用血液製剤の需要が当初の予測より一時増加。その結果、1~25日の実績は、400ミリリットル献血の計画数1万3249人に対し1万2431人にとどまり、818人の不足に陥っている。

 同センターの在庫は一時適正量の70%台に落ち込み、血液型によっては60%台にまで減っている型もあった。医療機関に安定的に輸血用血液製剤を供給するには、1日約700人以上の献血が必要とされ、在庫の回復にはそれ以上の協力が必要となる。

 同センターでは献血バスを増便しているが、新型コロナの感染拡大で事業所での献血がキャンセルになるなど対応に苦慮しているという。札幌市など道内6カ所にある献血ルームをフル稼働し、定休日も臨時で開所している。

 担当者は「全国的にも血液が不足しているため、道内で自活するしかない。献血は『不要不急』の外出にはあたらないので、ぜひ協力をお願いしたい」と呼びかけている。コロナワクチン接種後48時間は献血ができず、会場の「密」を避けるためにも予約してからの献血が望ましいという。(中野龍三)