2年前の経験は「トラウマ」 保育施設への登園自粛要請、悩む保護者

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上田雅文、岡本進 黒田早織、丸山ひかり、小林祝子
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 埼玉県さいたま市は26日、新型コロナウイルス感染の急拡大を受けて、市内の全保育所に子どもたちの登園の自粛を要請した。市内の2割近くの保育施設がすでに休園中で、出勤できない保育士も相次ぎ、保育態勢の維持が難しくなっていることから判断したという。

 放課後児童クラブも含め、対象は909施設に上る。期間は27日から、新型コロナ対応の「まん延防止等重点措置」の適用期限の2月13日まで。重点措置の適用が延長されれば、登園自粛期間も延びる可能性がある。

 保護者の勤務などの理由で家庭での保育が難しい場合は預けることはできる。2020年に緊急事態宣言が出された時も市は2カ月間、全園に登園自粛を求めた。その際は7割近くの園児が応じたという。

市内の保育施設、102カ所が既に休園

 市によると、619ある保育施設のうち、26日現在で102カ所が休園中という。休園の増加に伴い、出勤できない保育士も増えている。自身の子どもを預けることができなくなったためで、保育施設側から「今のままだと保育態勢が維持できない」との声が市に寄せられていた。登園を自粛した日数分の保育料は減額される。

 一方、川口市は26日、感染者が出た五つの保育施設を当分の間、臨時休園にすると発表した。市内の休園は、これで25施設になり、190ある全園の13%に達した。「幼い子が感染すると親も仕事を休まざるを得ず、社会への波及が大きい」(市の担当者)として、さいたま市と同様に市内全園への登園自粛を要請するかどうかを検討中だ。

 越谷市内では九つの保育施設が休園している。ただ、全園への登園自粛は今のところ考えていないという。市の担当者は「子どもたちが集団になることは避けたい。一方で、仕事の都合で子どもを預けなければならない保護者のために、可能な限り園は開けておきたい。悩ましい」。

 現在、休園中の保育施設はない川越市も、一斉の登園自粛に踏み切る考えはないという。保護者には、家族に感染の疑いがある時は休ませるなどの対応を求めている。(上田雅文、岡本進)

夫婦共に在宅勤務 2年前の登園自粛は「トラウマ」

 26日午後、さいたま市浦和区認可保育所に生後8カ月の娘を迎えにきた母親(34)は「感染者がこれだけ増えているので、自粛が先か休園が先か、どちらかだと思っていた」と話す。昼過ぎに登園自粛要請を知り、急いでネットでベビーシッターを探し始めたが、実際に27日からどうするかは迷っているという。

 市内の別の保育園には、4歳…

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