ミャンマーで増え続ける弾圧の犠牲 射殺女性の恋人が重い口を開いた

ミャンマーはいま

ヤンゴン=福山亜希
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 国軍がクーデターで全権を掌握したミャンマーで、弾圧による犠牲者が1500人近くに増えている。遺族や友人が国軍を恐れて口をつぐむなか、2月1日でクーデターから1年を迎えるのを前に、第2の都市マンダレーで射殺された女性(当時19歳)の恋人が朝日新聞の取材に応じた。

 射殺された女性は仲間から「エンゼル」の愛称で親しまれていたチェーシンさん。昨年3月3日、デモ参加中に頭を撃たれ死亡した。国軍が墓を掘り起こし、遺体から弾丸を取り出したことが大きく報じられ、犠牲者を象徴する存在となった。

 チェーシンさんの恋人ベイベイーさん(19)は今年1月、取材に対し、「人の記憶から彼女が消えるのがつらい」と語った。遺族は国軍の締め付けを恐れ、口を閉ざしてきたという。

 ベイベイーさんによると、チェーシンさんの母親は夜な夜な思い出を語り、弾圧のニュースを見ながら「私も(できることなら)皆の前で泣いて話したい」と嘆いているという。

 現地の人権団体「政治犯支援協会」によると、クーデター以降、国軍の弾圧による市民の犠牲は1月26日までに1494人に上っている。(ヤンゴン=福山亜希)