米ボーイング、3年連続の赤字 787出荷遅れ、日本企業にも影響か

ニューヨーク=真海喬生
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 米航空機大手ボーイングが26日に発表した2021年12月期の決算は、純損益が42・9億ドル(約4890億円)の赤字だった。日本メーカーが主要部品の製造を担う中型機「787」の出荷遅れで巨額の関連費用を計上したことが響いた。小型機「737MAX」の連続墜落事故やコロナによる需要減で赤字となった19、20年に続き、3年連続の赤字となった。

 売上高は、前年比7%増の622億ドルだった。737の出荷数が前年の84機から263機に増えて全体を押し上げた。現在の生産数は月26機で、年初に月31機に引き上げるという。

 事故後に停止した737MAXの運航は、ほとんどの国で再開が認められたが、主力の中国はまだ再開していない。この日の決算会見でカルフーン最高経営責任者(CEO)は、中国への出荷について今年の第1四半期(1~3月)の再開に向けて準備を進めていると明らかにした。

 一方で、中型機「787」が品質上の問題で出荷が遅れており、顧客への補償など関連費用として35億ドル(約3990億円)を計上した。これが赤字幅を大きく拡大した。787は三菱重工業など日本メーカーが主要部品の製造を担う。出荷再開時期はボーイングだけでなく日本メーカーの業績にも関わる。

 737MAXは18年10月にインドネシアで、19年3月にエチオピアで墜落事故を起こし、計346人が死亡した。この影響で、ボーイングは機体の出荷減や顧客への補償などで19年に6・36億ドルの純損失となり、22年ぶりの赤字に転落。翌20年は新型コロナによる航空機需要の低迷で119億ドルの巨額赤字を計上していた。(ニューヨーク=真海喬生)