独仏ロとウクライナ、停戦合意を再確認 緊迫する現状は「議論せず」

パリ=疋田多揚、モスクワ=喜田尚
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 ロシア、ウクライナドイツフランスの4カ国の高官は26日、ウクライナ東部で2014年から続く親ロシア派とウクライナ軍の紛争をめぐってパリで協議し、停戦合意の履行に向けて引き続き交渉を続けることを確認した。ロシア軍がウクライナ国境付近に展開して緊迫する中、「ロシアが緊張緩和のメッセージを送りたいかを知るためのテスト」(仏大統領府)と位置づけられたが、現在の国境付近の情勢は取り上げられなかったという。

 協議は対話の糸口を探る独仏が仲介し、約8時間続いた。ロシアのコザク大統領府副長官は終了後、現在の事態について、今回の議題とは別のものだとし、「議論しなかった」と述べた。

 協議後に発表された共同声明も、東部紛争をめぐる停戦合意の重要性や、今後も見解の相違を克服する努力をすることなどを記すにとどまった。19年末以来となる4カ国首脳会議の開催には結びつけられず、2週間後にベルリンで再協議することを決めた。

 ウクライナの交渉担当者イエルマーク大統領府長官は協議後、「19年(の4カ国首脳会議)以来、初めて合意できた文書だということが大事だ」と評価した。一方でロシアのコザク氏は、ウクライナが親ロシア支配地域への自治権付与を進めていないとして激しく批判した。次回の首脳会議の開催は「議題にならなかった」と述べた。(パリ=疋田多揚、モスクワ=喜田尚)