「何も変更はない」米とNATO、譲歩せず ロシア要求に文書で回答

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ワシントン=高野遼、ブリュッセル=青田秀樹、モスクワ=石橋亮介
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 ウクライナ情勢をめぐってロシア側が出していた要求に対し、米国と北大西洋条約機構(NATO)は26日、NATOの不拡大といった主要な点を拒否する考えをロシアに書面で伝えた。米国とNATOは協議継続を求めているが、ロシアの出方が焦点となる。

 ロシアは昨年12月、米国とNATOに対し、ウクライナをNATOに加盟させない確約など複数の要求を示し、書面での回答を求めてきた。欧米側が譲歩しない姿勢を正式に示したことで、両者の溝の深さが改めて鮮明になった。

 米国のブリンケン国務長官は26日の記者会見で、文書に記した米国の立場について「譲歩ではない。(従来と)何の変更もない」と明言。「NATOの扉は引き続き開かれている」と述べ、ロシア側が求めるNATO不拡大の確約には応じない姿勢を強調した。

 ストルテンベルグNATO事務総長も同日、「基本的な原則については妥協しないと明確にした」と語り、NATO加盟の判断にロシアが介入することは認められないとの立場を示した。

 そのうえで、欧米側はロシアに対して欧州の安全保障をめぐって対話を継続するよう呼びかけた。ブリンケン氏は、ロシアと協議が見込める分野として、欧州におけるミサイル配備や軍事演習の制限、すべての核兵器を対象にした核軍縮条約の合意などを挙げ、欧州の安全保障の安定は互いの利益になると訴えた。

 一方、ブリンケン氏はロシア…

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