新型コロナウイルス感染症の「第6波」は拡大を続けます。どうすれば収束に向かうのか。感染症内科医の岩田健太郎・神戸大学教授に26日、話を聞きました。オミクロン株対策には、「落としどころ」を見つけることが必要で、我々にはある覚悟が求められると言います。
いわた・けんたろう 1971年生まれ。97年島根医科大(現・島根大)卒業。米国、中国の病院に勤め、2004年に帰国。亀田総合病院(千葉県)感染症科部長などを経て08年から現職。著書に「新型コロナウイルスの真実」など。
――まん延防止等重点措置をとる自治体が全国に広がっています。
過去を振り返ると、重点措置をして、効果がないから延長し、それでもだめで緊急事態宣言を出してまた延長する。
なし崩し的に、ずるずるいくパターンが繰り返されてきました。
でも、重点措置によって感染者数が減ったという、因果関係がしっかりわかる解析は、僕の知るかぎりありません。
感染のスピードがめちゃくちゃ速いオミクロン株に対し、重点措置のような根拠のない施策をしても、あまり効果はないでしょう。
でも緊急事態宣言は出したくない。
「何かしないと」となった結果だと思います。
あまり理性的な判断とは言えません。
――どんな対策をとればいいのでしょう。
感染者が増え始めたときであ…
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