「バナナと言えばゴリラ」でシャバーニが開いた障害者就労の道

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堀川勝元
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 東山動植物園名古屋市)で「イケメンゴリラ」として人気のシャバーニが先陣を切って食べたことで注目を浴びるバナナがある。

 岐阜市北部の田園地帯にある8棟のビニールハウスに大きな葉をつけた約500株のバナナの木が並ぶ。

 甘みが強く、完全無農薬で育てているため皮まで食べられる「せいすい信長バナナ」だ。1本877円の高級品で、日本で初めてバナナを食べたとの俗説がある地元ゆかりの織田信長にちなんだブランド名だ。

 手がけるのは障害者の自立支援に取り組む社会福祉法人「清穂(せいすい)会」。就労訓練として、利用者約10人が水をやったり、害虫をとったりして育てあげる。

 法人全体の利用者は約120人。ほとんどが精神障害者と知的障害者だ。元々は、機械や部品の油を拭き取る「ウエス」と呼ばれる布切れの洗浄や包装といった仕上げ作業などを手がけていた。

 だが、障害者のスキルは人によって異なる。コミュニケーションが苦手だったり、人の目が気になったりして、グループで作業ができない人もいる。

 利用者に「働くことは楽しいこと」と実感してもらうには、その人に応じた多様な仕事を提供する必要がある。

 そこで目をつけたのがバナナ…

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