「校長は党の指導下で学校運営を」 中国共産党、小中学校の管理強化

北京=冨名腰隆
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 中国共産党は26日、小中学校での党組織の指導力強化に関する「意見」を発表した。党の指導の下で校長が学校を運営する、という考え方をはっきり示し、児童や生徒の愛党・愛国精神を育てることを目指す。昨年9月の新年度から始まった習近平(シーチンピン)国家主席の政治理念教育を着実に進めるという狙いもありそうだ。

 意見は昨年11月、習氏がトップを務める「中央全面深化改革委員会」で採択されたが、内容は明らかにされていなかった。全国の教育部門への通知では「教育に対する党の指導強化は、党や国のための人材を育て、党中央の政策を貫徹するための必然的な要求だ」との習氏の言葉を伝え、実行を求めた。

 党の憲法にあたる党規約は、企業や学校などに3人以上の党員がいる場合、党組織を設けることを義務づけている。すでに多くの学校に「党書記」があるが、今回の意見は、党が学校運営や教育に指導的立場で深く関与することを明示した点に意味がある。

 学校現場に対する締め付けは、思想教育で国の安定を図る習氏の意向が影響している。新年度から、習氏の政治理念を学ぶ教科書を用いた授業が必修化されている。(北京=冨名腰隆