北京五輪直前、厳戒「バブル」突入 待っていたのは白い防護服の人々
畑宗太郎
少しかすんだ北京中心部を左手に眺めつつ、北京首都空港に到着した私を待ち受けていたのは、全身を白い防護服で覆った人たちだった――。
2月4日に開幕する北京冬季五輪に向け、大会を取材する朝日新聞記者が1月26日午後、東京から北京に入った。滑走路からターミナルに向かう途中、窓外をのぞくと、地上職員までみんな防護服姿だった。
北京五輪では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、選手団や大会関係者、報道機関などを一般の社会と隔てる「バブル方式」を取っている。バブルの外に出ることは許されない。私の口元には医療用マスク。もうここはバブルの中なのだ。「これからどんな厳しい手続きが待っているのか」と緊張感が増した。
まず検査、綿棒を鼻と口に入れられ
飛行機を降りると、防護服の…