ガソリン補助金開始、卸売価格は0.9円下落 小売価格反映には時間

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新田哲史
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 ガソリンや灯油などの価格上昇を抑えるための政府の補助金制度が、27日始まった。石油元売り各社は卸売価格から補助金分を引いて、全国のガソリンスタンドが小売価格に反映させる仕組みだ。ただ、店によって価格は異なっており、補助金の効果が出るには時間もかかる。消費者が恩恵を十分受けられるかどうかは見通せない。

 補助金はガソリン、灯油、軽油、重油が対象だ。27日から石油元売り各社に1リットルあたり3・4円が出ている。卸売価格の上昇分を補助し、1リットルあたりの全国平均価格でガソリンが170円を超えないようにする。支給単価は原油価格などをもとに毎週見直す。

 石油元売り各社の卸売価格は27日以降、前週から2・5円上がる見込みだった。補助金が3・4円分支給されたため、差し引き0・9円下がった。

 東京都世田谷区の「シンエネ八幡山SS」は27日、レギュラー1リットルあたりの価格を2円引き下げた。佐藤大所長は「期待されている面もあるので、仕入れ値以上に引き下げた」と話す。補助金による値下がりを期待した人もいるようで、26日は販売量が通常より約1割落ちこんだという。

 別の都内のスタンドは価格を…

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