福島県3漁協の昨年の水揚げ、小幅増 操業日増やし販路拡大

長屋護
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 コロナ禍による外食需要低迷や、サンマの全国的な不漁に見舞われるなか、福島県内の3漁協の2021年の水揚げ(速報値)は前年比8・6%増の1万3478トン、金額ベースでは同17・1%増の34億4286万円となったことが、県漁業協同組合連合会の調べで27日分かった。

 21年3月末の試験操業終了後、本格操業に向けてかじを切るなか、操業日を増やし、販路を広げた効果が表れた。ただ、震災前の2010年との比較では沿岸漁業の場合、水揚げ量は19・2%、金額は27・0%の水準だった。

 相馬双葉漁協は水揚げ額が前年比19・5%増の19億5639万円。カレイ、フグなどが好調だった。5年計画で震災前の5割の水準に戻す目標を掲げ、新船を導入したり、就労環境を改善して若い乗組員を確保したりして、本格操業に向けた動きを強めている。

 小名浜底曳漁協の水揚げ量は、サンマ漁は前年の326トンから過去最低の17トンに激減したが、主力の旋網(まきあみ)漁業が堅調で前年比8・5%増の8693トンだった。

 いわき市漁協も数量、金額とも1割強増えた。県漁連の野崎哲会長は「震災から11年でこの数字なのかとも言えるが、厳しい状況が重なる中で増えたことは評価したい」などとした。(長屋護)