返礼品の防災シェルター、受注は初 栃木・矢板ふるさと納税に1億円

小野智美
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 栃木県矢板市の個人版ふるさと納税に昨年末、兵庫県在住の会社役員から1億円の寄付があった。希望した返礼品は市内の企業の防災シェルター「未来の舟」。2020年8月から返礼品に加えられた防災シェルターの注文は初めて。

 返礼品の防災シェルターは3種類あり、寄付額2200万円のエコノミータイプ、5050万円の地上型基本タイプ、1億円の地下型基本タイプ。シェルターの価格は非公開だが、返礼品は寄付額の3割以下の地場産品に限られている。今回の1億円の寄付は経費を差し引くと、市に入るのは約6千万円という。

 防災シェルターは昨年5月にテレビで紹介されてから、4、5件の問い合わせが市に来たが、決定まで至っていなかった。

 シェルターは「未来を創る」社製。同社の社長は鉄筋専門業だったが、価格競争が激しくなり自社商品の開発を始め、原発事故自然災害を想定したシェルター製造に行き着いたという。

 同社は18年からシェルター販売を始めたが、受注は今回のふるさと納税が初めて。広さは21平方メートルで、二重扉、バイオトイレを備えている。

 市によると、21年度の個人版ふるさと納税の寄付額は12月末時点で2億1773万円。20年度を1億2058万円上回った。(小野智美)