「オミクロン休園」が広がっている。コロナ禍では保育所の休園が過去最多となり、ますます増える勢いだ。多くの子育て世帯の暮らしに影を落とす休園だが、どのように判断されているのだろうか。
全面休園は急だった。川崎市の40代女性のスマホに、6歳の息子が通う保育園からメールが届いたのは21日午後3時過ぎだった。
スマホに届いた園からのメール
「22日から当面の間、臨時休園となりますので、取り急ぎお知らせいたします」。園の誰が感染したのか、記載はなかった。新型コロナウイルスの陽性者が確認され、すぐに子どもを引き取りに来てほしいと言われ、園へと向かった。
この日から全面休園に。息子の預け先はなくなった。女性は研究職で、仕事は在宅勤務に切り替えた。
テレワークをこなすのは難しい。仕事の打ち合わせ中に息子が入ってくることも。「外に遊びに行きたいけど、行けないんでしょ」。子どもの我慢も感じる。
園はしっかり感染対策をしてくれていた。子ども同士は遊ぶときに密着するので、感染が広がりやすいのは仕方ない。
ただ、女性が「モヤモヤする」というのは、最初から全面休園にするのではなく、陽性者が出たクラスだけ休みにする「部分休園」ができなかったのかという疑問だ。「自営業の人や、時間給の人は休園で仕事を休むとなると経済的な影響は大きい」
周辺の保育園でも休園が相次ぐ。保健所の疫学調査はまだ続き、登園できるメドは立たない。女性は「休園中にずっと家にいて運動もできないのは、子どもたちにとって良くない」と思う。「再開を待つ間、どんな外出だったらしてもいいのか、国にはメッセージを出してほしい」
休園どう判断? 厚労省の答えは……
子育て家庭や社会の維持に大きな影響を与える休園の判断基準は、どうなっているのか。
厚生労働省は、市区町村向け…
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- 【提案】
保育園の突然の休園、陽性者・濃厚接触者になることで働けなくなった非正規雇用のシングルペアレントに対する保障の必要性などはずっと求められているが、十分に間に合っていない現状があります。これに関しては、実際に国/都道府県/市区町村のどの層で対応
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